移動式クレーン運転士 / 論点
クローラクレーンの下部走行体
クローラクレーンの下部走行体とは、走行フレームの後方の起動輪と前方の遊動輪にクローラベルトを巻き、起動輪を駆動して走行する装置のこと。
公表問題で確認済み
覚えること
起動輪(駆動側)は走行フレームの後方、遊動輪は前方。シューをリンクにボルトで取り付けるのが組立型、シューをピンでつなぎ合わせるのが一体型。平均接地圧=全装備質量(t)×9.8÷接地する総面積。シューを幅の違うものに替えると接地圧が変わる。
まちがえやすいところ
起動輪と遊動輪の前後を逆にする/一体型と組立型の名前を入れ替える/「接地する」を消してベルト総面積で割らせる/シュー交換の効果を「旋回速度」にすり替える。
確認に使った資料
公表試験問題の突き合わせ(4項目とも正誤両版あり)
なぜそうなのか
覚え方は「駆動は後ろから押す」——起動輪が後方。安定は軸で分ける:前後=クローラ中心距離、左右=クローラの張出し幅。名前もの(一体型/組立型)は「ピンでつないで一体」と手段から引く。
正しい書き方と並べて読む
この論点には、正しい記述と誤りの記述の両方が出題されています。色の付いた部分が、取り違えやすいところです(出典:安全衛生技術試験協会 公表試験問題)。
✕ 令和8年4月公表 問3(5)=誤り
クローラベルトのシューには、幅の広いものと狭いものがあり、シューを取り換えることにより旋回速度を変えることができる。
○ 令和7年10月公表 問4(5)=正しい
クローラベルトのシューには、幅の広いものと狭いものがあり、シューを取り換えることにより接地圧を変えることができる。
✕ 令和7年10月公表 問4(4)=誤り
平均接地圧(kPa又はkN/m2)は、一般に、全装備質量(t)に9.8(m/s2)を掛けた数値を、クローラベルトの総面積(m2)で割ったもので表される。
○ 令和8年4月公表 問3(3)=正しい
平均接地圧(kPa又はkN/m2)は、一般に、全装備質量(t)に9.8(m/s2)を掛けた数値を、クローラベルトの接地する総面積(m2)で割ったもので表される。
✕ 令和7年10月公表 問4(1)=誤り
クローラクレーン用下部走行体は、走行フレームの前方に起動輪、後方に遊動輪を配置してクローラベルトを巻いたもので、起動輪を動力で回転させて走行する。
○ 令和7年4月公表 問2(1)=正しい
クローラクレーン用下部走行体は、走行フレームの前方に遊動輪、後方に起動輪を配置してクローラベルトを巻いたもので、起動輪を駆動することにより走行する。
✕ 令和7年10月公表 問4(2)=誤り
鋳鋼又は鍛鋼製のクローラベルトには、シューをリンクにボルトで取り付ける一体型と、シューをピンでつなぎ合わせる組立型がある。
○ 令和7年4月公表 問2(3)=正しい
鋳鋼又は鍛鋼製のクローラベルトには、シューをリンクにボルトで取り付ける組立型と、シューをピンでつなぎ合わせる一体型がある。
✕ 令和8年4月公表 問3(1)=誤り
クローラクレーン用下部走行体は、走行フレームの後方に遊動輪、前方に起動輪を配置してクローラベルトを巻いたもので、起動輪を動力で回転させて走行する。
○ 令和7年4月公表 問2(1)=正しい
クローラクレーン用下部走行体は、走行フレームの前方に遊動輪、後方に起動輪を配置してクローラベルトを巻いたもので、起動輪を駆動することにより走行する。
✕ 令和7年4月公表 問2(4)=誤り
平均接地圧(kPa又はkN/m2)は、一般に、全装備質量から運転士、燃料、潤滑油及び冷却水の質量を除いた質量(t)に9.8(m/s2)を掛けた数値を、クローラベルトの接地する総面積(m2)で割ったもので表される。
○ 令和8年4月公表 問3(3)=正しい
平均接地圧(kPa又はkN/m2)は、一般に、全装備質量(t)に9.8(m/s2)を掛けた数値を、クローラベルトの接地する総面積(m2)で割ったもので表される。
資料:この内容の出題を全部読む(10回分の全文・正誤・解説)
10 回出題(正しい記述 2/誤りの記述 8)。問題文・正答は公益財団法人 安全衛生技術試験協会の公表試験問題より。
この論点は正しい記述と誤りの記述の両方が出題されています。2つを見比べると、どこを取り違えやすいのかがはっきりします。
- 令和8年4月公表 問3 (1) — 誤りの記述
クローラクレーン用下部走行体は、走行フレームの後方に遊動輪、前方に起動輪を配置してクローラベルトを巻いたもので、起動輪を動力で回転させて走行する。
前後が逆。起動輪(駆動側)は後方、遊動輪は前方に配置する。別の回に正しい版(前方に遊動輪、後方に起動輪)が出ている。
- 令和8年4月公表 問3 (2) — 誤りの記述
鋳鋼又は鍛鋼製のクローラベルトには、シューをリンクにボルトで取り付ける一体型と、シューをピンでつなぎ合わせる組立型がある。
名前が入れ替えてある。ボルトで取り付けるのが「組立型」、シューどうしをピンでつなぎ合わせるのが「一体型」。
- 令和8年4月公表 問3 (3) — 正しい記述
平均接地圧(kPa又はkN/m2)は、一般に、全装備質量(t)に9.8(m/s2)を掛けた数値を、クローラベルトの接地する総面積(m2)で割ったもので表される。
割るのは「接地している」面積。全装備質量×9.8で重さをkNにし、接地面積で割ると接地圧になる。別の回の「総面積」(接地するが抜けた版)が誤り版。
- 令和8年4月公表 問3 (4) — 誤りの記述
クローラクレーン用下部走行体の起動輪の軸中心から遊動輪の軸中心までの距離をクローラ中心距離といい、この距離が長いほど左右の安定が良いため、クローラクレーンは、一般に、クローラ中心距離を長くすることができる構造になっている。
クローラ中心距離(前後方向の長さ)が効くのは「前後」の安定。左右の安定はクローラを張り出して幅(シュー中心距離)を広げて確保する。
- 令和8年4月公表 問3 (5) — 誤りの記述
クローラベルトのシューには、幅の広いものと狭いものがあり、シューを取り換えることにより旋回速度を変えることができる。
シューの幅で変わるのは接地面積、つまり「接地圧」。旋回速度は変わらない。軟弱地では幅広シューで接地圧を下げる。
- 令和7年10月公表 問4 (1) — 誤りの記述
クローラクレーン用下部走行体は、走行フレームの前方に起動輪、後方に遊動輪を配置してクローラベルトを巻いたもので、起動輪を動力で回転させて走行する。
前後が逆。起動輪(駆動側)は後方、遊動輪は前方に配置する。別の回に正しい版(前方に遊動輪、後方に起動輪)が出ている。
- 令和7年10月公表 問4 (2) — 誤りの記述
鋳鋼又は鍛鋼製のクローラベルトには、シューをリンクにボルトで取り付ける一体型と、シューをピンでつなぎ合わせる組立型がある。
名前が入れ替えてある。ボルトで取り付けるのが「組立型」、シューどうしをピンでつなぎ合わせるのが「一体型」。
- 令和7年10月公表 問4 (3) — 誤りの記述
クローラクレーン用下部走行体の起動輪の軸中心から遊動輪の軸中心までの距離をクローラ中心距離といい、この距離が長いほど左右の安定が良いため、クローラクレーンは、一般に、クローラ中心距離を長くすることができる構造になっている。
クローラ中心距離(前後方向の長さ)が効くのは「前後」の安定。左右の安定はクローラを張り出して幅(シュー中心距離)を広げて確保する。
- 令和7年10月公表 問4 (4) — 誤りの記述
平均接地圧(kPa又はkN/m2)は、一般に、全装備質量(t)に9.8(m/s2)を掛けた数値を、クローラベルトの総面積(m2)で割ったもので表される。
割るのは「接地している」総面積。ベルト全体の総面積ではない。別の回に正しい版(接地する総面積)が出ている。
- 令和7年10月公表 問4 (5) — 正しい記述
クローラベルトのシューには、幅の広いものと狭いものがあり、シューを取り換えることにより接地圧を変えることができる。
幅広シューに替えると接地面積が増えて接地圧が下がる。軟弱地盤では幅広を使う。別の回の「旋回速度を変える」が誤り版。
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