一級ボイラー技士 / 論点
安全弁の個数と取付け
公表問題で確認済み
覚えること
蒸気ボイラーの安全弁は2個以上。ただし伝熱面積50m²以下の蒸気ボイラーは1個でよい。
取付けはボイラー本体の容易に検査できる位置に直接、弁軸を鉛直に。
過熱器には出口付近に、過熱器の温度を設計温度以下に保持できる安全弁。
貫流ボイラーは最大蒸発量以上の吹出し量のものを過熱器の出口付近に取り付けることができる。
水温120℃をこえる温水ボイラーには安全弁(120℃以下は逃がし弁)。
まちがえやすいところ
1個でよい境目の50m²を100m²にずらす(この型が実際に出題された)/弁軸を水平にする。
確認に使った資料
ボイラー構造規格 第62条〜第65条。一級 令和7年10月 問37(4)の正しい肢(伝熱面積50m²の蒸気ボイラーは1個でよい)で確定。令和8年4月 問37(4)は同じ肢を「100m²」にして誤り肢にしていた。
正しい書き方と並べて読む
この論点には、正しい記述と誤りの記述の両方が出題されています。色の付いた部分が、取り違えやすいところです(出典:安全衛生技術試験協会 公表試験問題)。
✕ 令和8年4月公表 問37(4)=誤り
蒸気ボイラーには、安全弁を2個以上備えなければならないが、伝熱面積が100m²以下の蒸気ボイラーにあっては、安全弁を1個とすることができる。
○ 令和7年10月公表 問37(4)=正しい
伝熱面積が50m²の蒸気ボイラーは、安全弁を1個とすることができる。
✕ 令和7年10月公表 問37(3)=誤り
水の温度が120℃を超える温水ボイラーには、逃がし管を備えたものを除き、内部の圧力を最高使用圧力以下に保持することができる安全弁を備えなければならない。
○ 令和8年4月公表 問37(5)=正しい
水の温度が120℃を超える温水ボイラーには、内部の圧力を最高使用圧力以下に保持することができる安全弁を備えなければならない。
根拠となる条文
法令の条文は著作権の対象外なので、全文をそのまま載せています。
ボイラー及び圧力容器安全規則 第62条(第一種圧力容器取扱作業主任者の選任)— 条文全文
(第一種圧力容器取扱作業主任者の選任)
第六十二条
事業者は、令第六条第十七号の作業のうち化学設備(令第九条の三第一号に掲げる化学設備をいう。以下同じ。)に係る第一種圧力容器の取扱いの作業については化学設備関係第一種圧力容器取扱作業主任者技能講習を修了した者のうちから、令第六条第十七号の作業のうち化学設備に係る第一種圧力容器の取扱いの作業以外の作業については特級ボイラー技士、一級ボイラー技士若しくは二級ボイラー技士又は化学設備関係第一種圧力容器取扱作業主任者技能講習若しくは普通第一種圧力容器取扱作業主任者技能講習を修了した者のうちから、第一種圧力容器取扱作業主任者を選任しなければならない。
2
事業者は、前項の規定にかかわらず、令第六条第十七号の作業で、自動車用燃料装置(圧縮水素、圧縮天然ガス又は液化天然ガスを燃料とする自動車(道路運送車両法(昭和二十六年法律第百八十五号)に規定する普通自動車、小型自動車又は軽自動車(同法第五十八条第一項に規定する検査対象外軽自動車を除く。)であつて、同法第二条第五項に規定する運行の用に供するものに限る。)の燃料装置のうち同法第四十一条第一項の技術基準に適合するものをいう。第百二十五条において同じ。)に用いられる第一種圧力容器及び電気事業法(昭和三十九年法律第百七十号)、高圧ガス保安法(昭和二十六年法律第二百四号)又はガス事業法(昭和二十九年法律第五十一号)の適用を受ける第一種圧力容器に係るものについては、特定第一種圧力容器取扱作業主任者免許を受けた者(当該作業のうち化学設備に係る第一種圧力容器の取扱いの作業については、第百十九条第一項第二号又は第三号に掲げる者で特定第一種圧力容器取扱作業主任者免許を受けたものに限る。)のうちから、第一種圧力容器取扱作業主任者を選任することができる。
ボイラー及び圧力容器安全規則 第65条(附属品の管理)— 条文全文
(附属品の管理)
第六十五条
事業者は、第一種圧力容器の安全弁その他の附属品の管理について、次の事項を行なわなければならない。
一
安全弁は、最高使用圧力以下で作動するように調整すること。
二
圧力計は、使用中その機能を害するような振動を受けることがないようにし、かつ、その内部が凍結し、又は八十度以上の温度にならない措置を講ずること。
三
圧力計の目もりには、当該第一種圧力容器の最高使用圧力を示す位置に、見やすい表示をすること。
2
前項第一号の規定にかかわらず、事業者は、安全弁が二個以上ある場合において、一個の安全弁を最高使用圧力以下で作動するように調整したときは、他の安全弁を最高使用圧力の三パーセント増以下で作動するように調整することができる。
この論点の出題(全文)
8 回出題(正しい記述 6/誤りの記述 2)。問題文・正答は公益財団法人 安全衛生技術試験協会の公表試験問題より。
この論点は正しい記述と誤りの記述の両方が出題されています。2つを見比べると、どこを取り違えやすいのかがはっきりします。
- 令和8年4月公表 問37 (1) — 正しい記述
蒸気ボイラーの安全弁は、ボイラー本体の容易に検査できる位置に直接取り付け、かつ、弁軸を鉛直にしなければならない。
検査できる場所に、まっすぐ立てて付ける。
- 令和8年4月公表 問37 (3) — 正しい記述
過熱器には、過熱器の出口付近に過熱器の温度を設計温度以下に保持することができる安全弁を備えなければならない。
過熱器が焼けないように、出口付近で圧力を逃がす。
- 令和8年4月公表 問37 (4) — 誤りの記述
蒸気ボイラーには、安全弁を2個以上備えなければならないが、伝熱面積が100m²以下の蒸気ボイラーにあっては、安全弁を1個とすることができる。
1個でよいのは伝熱面積50m²以下。100m²ではない。
- 令和8年4月公表 問37 (5) — 正しい記述
水の温度が120℃を超える温水ボイラーには、内部の圧力を最高使用圧力以下に保持することができる安全弁を備えなければならない。
120℃が境目。こえるなら安全弁、以下なら逃がし弁でよい。
- 令和7年10月公表 問37 (1) — 正しい記述
貫流ボイラー以外の蒸気ボイラーの安全弁は、ボイラー本体の容易に検査できる位置に直接取り付け、かつ、弁軸を鉛直にしなければならない。
直接付けないと途中で詰まる。鉛直でないと弁が正しく動かない。
- 令和7年10月公表 問37 (3) — 誤りの記述
水の温度が120℃を超える温水ボイラーには、逃がし管を備えたものを除き、内部の圧力を最高使用圧力以下に保持することができる安全弁を備えなければならない。
逃がし管による除外があるのは水温120℃「以下」の逃がし弁のほう。120℃を超えるものには除外なしで安全弁が要る。
- 令和7年10月公表 問37 (4) — 正しい記述
伝熱面積が50m²の蒸気ボイラーは、安全弁を1個とすることができる。
蒸気ボイラーの安全弁は2個以上が原則。伝熱面積50m²以下なら1個でよい。
令和8年4月 問37(4) は同じ肢を「100m²以下」にして誤り肢にしていた。2回照合で50m²が正しいと確定。
- 令和7年10月公表 問37 (5) — 正しい記述
引火性蒸気を発生する蒸気ボイラーにあっては、安全弁を密閉式の構造とするか、又は安全弁からの排気をボイラー室外の安全な場所へ導くようにしなければならない。
引火性の蒸気をボイラー室内にまき散らすと火災になる。
取り違えやすい点