移動式クレーン運転士 / 論点
ワイヤロープの構造と取扱い
ラングよりとは、ワイヤロープ全体のより方向とストランド(子縄)のより方向が同じものをいい、方向が反対のものは普通よりという。
公表問題で確認済み
覚えること
ラングよりはロープのよりとストランドのよりが同じ方向(反対なのは普通より)。クリップ止めはクリップの座金・ナットを引張側のロープに当てて締め付ける。径の測定は同一断面の外接円の直径を3方向から測って平均。新品交換直後は定格荷重の半分程度の荷で慣らし運転をする。
まちがえやすいところ
ラングよりを「よりの方向が反対」にすり替える/クリップの向きを逆にする(Uボルトの曲部を引張側に当てさせる)/径を1方向だけで測らせる。
確認に使った資料
公表試験問題の突き合わせ(ラングより・クリップ止めとも正誤両版あり)
なぜそうなのか
「ラング=仲間(同じ向き)」と音で覚える。クリップは「サドル(座金側)は引張側」——力のかかる長い側に平らな座面を当て、Uボルトは端末側。クレーン限定・揚貨と共通の論点で、文言もほぼ同じ。
正しい書き方と並べて読む
この論点には、正しい記述と誤りの記述の両方が出題されています。色の付いた部分が、取り違えやすいところです(出典:安全衛生技術試験協会 公表試験問題)。
✕ 令和8年4月公表 問7(1)=誤り
「ラングより」のワイヤロープは、ロープのよりの方向とストランドのよりの方向が反対である。
○ 令和7年4月公表 問7(1)=正しい
「ラングより」のワイヤロープは、ロープのよりの方向とストランドのよりの方向が同じである。
✕ 令和6年10月公表 問7(5)=誤り
ワイヤロープをクリップ止めするときは、クリップのUボルトの曲部を引張側のワイヤロープに当て、クリップの座金及びナットをロープの端末側で締め付ける。
○ 令和8年4月公表 問7(3)=正しい
ワイヤロープをクリップ止めするときは、クリップの座金及びナットを引張側のワイヤロープに当てて締め付ける。
資料:この内容の出題を全部読む(5回分の全文・正誤・解説)
5 回出題(正しい記述 4/誤りの記述 1)。問題文・正答は公益財団法人 安全衛生技術試験協会の公表試験問題より。
この論点は正しい記述と誤りの記述の両方が出題されています。2つを見比べると、どこを取り違えやすいのかがはっきりします。
- 令和8年4月公表 問7 (1) — 誤りの記述
「ラングより」のワイヤロープは、ロープのよりの方向とストランドのよりの方向が反対である。
ラングよりは「同じ方向」。反対なのは普通より。別の回に正しい版(同じである)が出ている。
- 令和8年4月公表 問7 (2) — 正しい記述
「Sより」のワイヤロープは、ロープを縦にして見たとき、左上側から右下方向へ、ストランドがよられている。
縦にしたとき、ストランドの筋が「S」の字の中ほどと同じ向き(左上→右下)に見えるのがSより。逆がZより。
- 令和8年4月公表 問7 (3) — 正しい記述
ワイヤロープをクリップ止めするときは、クリップの座金及びナットを引張側のワイヤロープに当てて締め付ける。
座金(サドル)側を力のかかる引張側に当てるのが正しい掛け方。別の回の「Uボルトの曲部を引張側に当てる」が誤り版。
- 令和8年4月公表 問7 (4) — 正しい記述
ストランド6よりのワイヤロープの径の測定は、ワイヤロープの同一断面の外接円の直径を3方向から測定し、その平均値を算出する。
測るのは山どうしを挟む「外接円の直径」。同じ断面を3方向から測って平均する。
- 令和8年4月公表 問7 (5) — 正しい記述
新しい巻上げ用ワイヤロープを取り付けた直後は、定格荷重の半分程度の荷をつって、巻上げ及び巻下げの操作を数回行い、ワイヤロープを慣らす。
新品はよりが落ち着いていないので、半分程度の荷で慣らし運転をしてなじませる。いきなり定格いっぱいは使わない。
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