第二種衛生管理者 / 論点
必要換気量の計算
定義・原理から導けます
覚えること
必要換気量の計算は「薄める仕事の収支」で解く。部屋に入る新鮮空気が薄められるCO₂の量=換気量×(室内基準濃度−外気濃度)。これを1人当たりの呼出CO₂量で割れば在室できる人数になる。例:600m³/h×(1,000−400)ppm=0.36m³/h、0.36÷0.018=20人。
まちがえやすいところ
ppmの単位換算(1ppm=100万分の1)で桁を落とさせる。濃度差を使う(1,000をそのまま使わない)ことにも注意。
確認に使った資料
令和7年10月 問13・令和8年4月 問19 の正答肢と誤り肢で確定(第一種と共通の出題を含む)。濃度収支の計算そのもの(derived)。数値・式とも公式の正答で確認
正しい書き方と並べて読む
この論点には、正しい記述と誤りの記述の両方が出題されています。色の付いた部分が、取り違えやすいところです(出典:安全衛生技術試験協会 公表試験問題)。
✕ 令和8年4月公表 問19(5)=誤り
22人
○ 令和8年4月公表 問19(4)=正しい
20人
✕ 令和7年10月公表 問13(1)=誤り
Q={D/(A−B)}×100
○ 令和7年10月公表 問13(5)=正しい
Q={D/(B−C)}×1,000,000
✕ 令和7年10月公表 問13(2)=誤り
Q={D/(A−C)}×100
○ 令和7年10月公表 問13(5)=正しい
Q={D/(B−C)}×1,000,000
✕ 令和7年10月公表 問13(3)=誤り
Q={D/(B−C)}×100
○ 令和7年10月公表 問13(5)=正しい
Q={D/(B−C)}×1,000,000
✕ 令和7年10月公表 問13(4)=誤り
Q={D/(A−B)}×1,000,000
○ 令和7年10月公表 問13(5)=正しい
Q={D/(B−C)}×1,000,000
この論点の出題(全文)
10 回出題(正しい記述 2/誤りの記述 8)。問題文・正答は公益財団法人 安全衛生技術試験協会の公表試験問題より。
この論点は正しい記述と誤りの記述の両方が出題されています。2つを見比べると、どこを取り違えやすいのかがはっきりします。
- 令和8年4月公表 問19 (1) — 誤りの記述
14人
換気量600m³/hが薄められるCO₂は600×(1,000−400)÷1,000,000=0.36m³/h。1人0.018m³/h出すので0.36÷0.018=20人。
- 令和8年4月公表 問19 (2) — 誤りの記述
16人
計算すると0.36÷0.018=20人。16人は計算が合わない。
- 令和8年4月公表 問19 (3) — 誤りの記述
18人
計算すると0.36÷0.018=20人。18人は計算が合わない。
- 令和8年4月公表 問19 (4) — 正しい記述
20人
換気で薄められるCO₂=600m³/h×(1,000−400)ppm=0.36m³/h。1人の呼出量0.018m³/hで割って20人。
- 令和8年4月公表 問19 (5) — 誤りの記述
22人
22人は、外気濃度を引かずに1,000ppmをそのまま使うなどの計算違いで出やすい数字。正しくは濃度差600ppmで計算して20人。
- 令和7年10月公表 問13 (1) — 誤りの記述
Q={D/(A−B)}×100
分母が「測定値−基準濃度」になっている上に、ppmの換算も×100では足りない。使うのは基準濃度と外気濃度の差。
- 令和7年10月公表 問13 (2) — 誤りの記述
Q={D/(A−C)}×100
分母に測定値Aを使っている。必要換気量は「基準濃度まで薄めるには」の計算なので、使うのは基準濃度Bと外気濃度C。×100も誤り。
- 令和7年10月公表 問13 (3) — 誤りの記述
Q={D/(B−C)}×100
分母は正しいが、ppm(百万分率)をm³/hにそろえる換算は×1,000,000。×100では1万倍足りない。
- 令和7年10月公表 問13 (4) — 誤りの記述
Q={D/(A−B)}×1,000,000
換算の×1,000,000は正しいが、分母が「測定値−基準濃度」になっている。正しくは「基準濃度−外気濃度」。
- 令和7年10月公表 問13 (5) — 正しい記述
Q={D/(B−C)}×1,000,000
分母は「室内の基準濃度−外気の濃度」=換気で薄められる濃度差。ppmは百万分率なので、m³/hに直すには1,000,000を掛ける。
取り違えやすい点