一級ボイラー技士 / 論点
水面測定装置
構造規格(告示)で確認済み
覚えること
ガラス水面計は2個以上(多管式貫流は1個以上)。
水柱管とボイラーを結ぶ蒸気側連絡管の取付け口は、水面計で見ることができる最高水位より「下」であってはならない(水側連絡管は最低水位より上であってはならない)。
最高使用圧力1.6MPaをこえるボイラーの水柱管は鋳鉄製にしてはならない。
験水コックは最下位のものを安全低水面の位置に。ガラス水面計でない水面測定装置として設けるときは3個以上、ただし胴の内径750mm以下かつ伝熱面積10m²未満は2個でよい。
まちがえやすいところ
蒸気側連絡管の「上/下」を逆にする(実際に出題された型)/1.6MPa・750mm・10m²の数値をずらす。
確認に使った資料
ボイラー構造規格 第69条〜第72条正しい書き方と並べて読む
この論点には、正しい記述と誤りの記述の両方が出題されています。色の付いた部分が、取り違えやすいところです(出典:安全衛生技術試験協会 公表試験問題)。
✕ 令和8年4月公表 問39(2)=誤り
水柱管とボイラーを結ぶ蒸気側連絡管を水柱管及びボイラーに取り付ける口は、水面計で見ることができる最高水位より上であってはならない。
○ 令和7年10月公表 問39(2)=正しい
水柱管とボイラーを結ぶ蒸気側連絡管を水柱管及びボイラーに取り付ける口は、水面計で見ることができる最高水位より下であってはならない。
✕ 令和8年4月公表 問39(2)=誤り
水柱管とボイラーを結ぶ蒸気側連絡管を水柱管及びボイラーに取り付ける口は、水面計で見ることができる最高水位より上であってはならない。
○ 令和7年4月公表 問39(2)=正しい
水柱管とボイラーを結ぶ蒸気側連絡管を、水柱管及びボイラーに取り付ける口は、水面計で見ることができる最高水位より下であってはならない。
✕ 令和7年4月公表 問39(5)=誤り
ガラス水面計でない水面測定装置として験水コックを設ける場合には、3個以上取り付けなければならないが、胴の内径が500㎜で、伝熱面積が15m2のボイラーでは、2個とすることができる。
○ 令和8年4月公表 問39(5)=正しい
ガラス水面計でない水面測定装置として験水コックを設ける場合には、3個以上取り付けなければならないが、胴の内径が750mm以下で、かつ伝熱面積が10m²未満のボイラーでは、2個とすることができる。
根拠となる条文
法令の条文は著作権の対象外なので、全文をそのまま載せています。
ボイラー及び圧力容器安全規則 第69条(第一種圧力容器の内部に入るときの措置)— 条文全文
(第一種圧力容器の内部に入るときの措置)
第六十九条
事業者は、労働者がそうじ、修繕等のため、第一種圧力容器の内部に入るときは、次の事項を行なわなければならない。
一
第一種圧力容器を冷却すること。
二
第一種圧力容器の内部の換気を行なうこと。
三
第一種圧力容器の内部で使用する移動電線は、キヤブタイヤケーブル又はこれと同等以上の絶縁効力及び強度を有するものを使用させ、かつ、移動電灯は、ガードを有するものを使用させること。
四
使用中のボイラー又は他の圧力容器との管連絡を確実にしや断すること。
ボイラー及び圧力容器安全規則 第72条(第一種圧力容器検査証の有効期間)— 条文全文
(第一種圧力容器検査証の有効期間)
第七十二条
第一種圧力容器検査証の有効期間は、一年とする。
2
前項の規定にかかわらず、構造検査又は使用検査を受けた後設置されていない移動式第一種圧力容器であつて、その間の保管状況が良好であると都道府県労働局長が認めたものについては、当該移動式第一種圧力容器の検査証の有効期間を構造検査又は使用検査の日から起算して二年を超えず、かつ、当該移動式第一種圧力容器を設置した日から起算して一年を超えない範囲内で延長することができる。
この論点の出題(全文)
10 回出題(正しい記述 8/誤りの記述 2)。問題文・正答は公益財団法人 安全衛生技術試験協会の公表試験問題より。
この論点は正しい記述と誤りの記述の両方が出題されています。2つを見比べると、どこを取り違えやすいのかがはっきりします。
- 令和8年4月公表 問39 (1) — 正しい記述
ボイラーには、ボイラー本体又は水柱管に、原則としてガラス水面計を2個以上取り付けなければならない。
1個が壊れても水位が見えるように2個以上。
- 令和8年4月公表 問39 (2) — 誤りの記述
水柱管とボイラーを結ぶ蒸気側連絡管を水柱管及びボイラーに取り付ける口は、水面計で見ることができる最高水位より上であってはならない。
蒸気側の管は蒸気の部分につながっていないといけない。だから最高水位より下に付けてはいけない。上下が逆。
- 令和8年4月公表 問39 (3) — 正しい記述
最高使用圧力1.6MPaを超えるボイラーの水柱管は、鋳鉄製としてはならない。
鋳鉄はもろいので、高い圧力には使えない。境目は1.6MPa。
- 令和8年4月公表 問39 (4) — 正しい記述
験水コックは、その最下位のものを安全低水面の位置に取り付けなければならない。
いちばん下のコックが安全低水面。ここから水が出なければ危ない。
- 令和8年4月公表 問39 (5) — 正しい記述
ガラス水面計でない水面測定装置として験水コックを設ける場合には、3個以上取り付けなければならないが、胴の内径が750mm以下で、かつ伝熱面積が10m²未満のボイラーでは、2個とすることができる。
小さいボイラーは2個でよい。750mm以下かつ10m²未満の両方を満たすとき。
- 令和7年10月公表 問39 (1) — 誤りの記述
鋼製のボイラーの本体又は水柱管には、原則として、ガラス水面計を2個以上取り付けなければならないが、遠隔指示水面測定装置を1個取り付けたボイラーでは、そのうちの1個をガラス水面計でない水面測定装置とすることができる。
遠隔指示のほうを2個付けて初めて、ガラス水面計を1個に減らせる。1個では足りない。
- 令和7年10月公表 問39 (2) — 正しい記述
水柱管とボイラーを結ぶ蒸気側連絡管を水柱管及びボイラーに取り付ける口は、水面計で見ることができる最高水位より下であってはならない。
蒸気側の管は蒸気の部分につながっていないといけない。だから最高水位より下はだめ。
令和8年4月 問39(2) は同じ肢を「上であってはならない」にして誤り肢にしていた。2回照合でこちらが正しいと確定。
- 令和7年10月公表 問39 (3) — 正しい記述
最高使用圧力1.6M㎩を超えるボイラーの水柱管は、鋳鉄製としてはならない。
鋳鉄はもろいので高い圧力には使えない。境目は1.6MPa。
- 令和7年10月公表 問39 (4) — 正しい記述
ガラス水面計でない水面測定装置として験水コックを設ける場合には、原則として、ガラス水面計のガラス管取付位置と同等の高さに3個以上取り付けなければならない。
ガラス水面計の代わりなので、同じ高さの範囲に3個要る。
- 令和7年10月公表 問39 (5) — 正しい記述
ガラス水面計は、そのガラス管の最下部が安全低水面を指示する位置に取り付けなければならない。
いちばん下が安全低水面。ここを割ったら危ない、という位置。
取り違えやすい点