二級ボイラー

二級ボイラー技士 / 論点

通風の方式

通風の方式とは、燃焼用空気を炉に送り燃焼ガスを煙突から出す力の作り方のことで、煙突の浮力による自然通風と、押込ファンによる押込通風・煙道側のファンで吸い出す誘引通風・両方を併用する平衡通風の人工通風がある。

定義・原理から導けます
覚えること
自然通風力=(外気の密度−煙突内ガスの密度)×煙突の高さ×重力加速度。密度の差に高さを掛ける。
押込通風=押込ファンで空気を送り込む。常温の空気を扱うので所要動力が小さく、油だきボイラーに広く使われる。炉内は正圧。
誘引通風=煙道・煙突入口のファンで燃焼ガスを吸い出す。高温・大容積のガスを扱うので大型ファンが要る。炉内は負圧。
平衡通風=押込ファンと誘引ファンの併用。炉内は大気圧よりわずかに低い。燃焼調節が容易で、通風抵抗の大きいボイラーでも強い通風力が得られる。
まちがえやすいところ
誘引通風の説明に平衡通風の説明(押込との併用・わずかに低い炉内圧)をあてる。
確認に使った資料
押込・誘引・平衡の3語の意味から区別できる

なぜそうなのか

自然通風力の式が(外気の密度−煙突内ガスの密度)×高さ×重力加速度なのは、軽いものが浮き上がる力だから。中の熱いガスは軽く、外の空気は重い。その差が大きいほど、そして煙突が高いほど強く引き上げる。ファンを使う3方式は炉内が正圧か負圧かで覚えられる。押込だけなら押し込むので正圧、誘引だけなら吸い出すので負圧、両方あれば釣り合ってわずかに負圧。押込ファンが常温の空気を扱い、誘引ファンが高温で大容積のガスを扱うことから、誘引側のほうが大きなファンになることも導ける。

この論点、1問だけ

知らなければ「わからん」でいい。その場で答えと教科書が出ます。

令和8年4月公表 問30(A)
誘引通風は、平衡通風と押込通風を併用した構造で、炉内圧は大気圧よりわずかに低く調整する。
教科書ではこう
自然通風力=(外気の密度−煙突内ガスの密度)×煙突の高さ×重力加速度。密度の差に高さを掛ける。
押込通風=押込ファンで空気を送り込む。常温の空気を扱うので所要動力が小さく、油だきボイラーに広く使われる。炉内は正圧。
誘引通風=煙道・煙突入口のファンで燃焼ガスを吸い出す。高温・大容積のガスを扱うので大型ファンが要る。炉内は負圧。
平衡通風=押込ファンと誘引ファンの併用。炉内は大気圧よりわずかに低い。燃焼調節が容易で、通風抵抗の大きいボイラーでも強い通風力が得られる。
まちがえやすいところ誘引通風の説明に平衡通風の説明(押込との併用・わずかに低い炉内圧)をあてる。
この記述は誤り。押込と誘引を併用するのが平衡通風。誘引通風は単独で吸い出す方式。名前が入れ替えてある。
資料:この内容の出題を全部読む(4回分の全文・正誤・解説)

4 回出題(正しい記述 3/誤りの記述 1)。問題文・正答は公益財団法人 安全衛生技術試験協会の公表試験問題より。

この論点は正しい記述と誤りの記述の両方が出題されています。2つを見比べると、どこを取り違えやすいのかがはっきりします。

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