二級ボイラー

二級ボイラー技士 / 論点

重油に含まれる成分の影響

重油に含まれる成分の影響とは、硫黄分が低温腐食、水分が熱損失・いきづき燃焼・スラッジ、残留炭素分がばいじん、灰分が伝熱の妨げと高温腐食の原因になるという対応のこと。

定義・原理から導けます
覚えること
重油に含まれる成分の影響。
硫黄分=低温腐食の原因。JISの重油分類の主要な要素は「動粘度」であって硫黄分ではない(硫黄分は品質規格の一項目)。
水分=多いと熱損失、いきづき燃焼、貯蔵中のスラッジ形成の原因。
残留炭素分=多いほどばいじん量が増加する。
灰分=伝熱面に付着して伝熱を妨げ、高温腐食の原因になる(良好にするのは逆)。
まちがえやすいところ
分類の主要要素を「硫黄分」にする。灰分を「伝熱を良好にする」と逆にする。
確認に使った資料
灰が付いたら熱が伝わらない、という理屈で説明できる

なぜそうなのか

成分ごとにどこで悪さをするかが違う。硫黄分は燃えて硫黄酸化物になり、煙突に近い冷えた部分で低温腐食を起こす。灰分は伝熱面に付着して熱の通り道をふさぐので、伝熱を良くするどころか妨げる。残留炭素分は燃え残りやすいのでばいじんが増える。水分は熱を奪い、いきづき燃焼の原因になる。腐食させるもの・付くもの・燃え残るもので整理できる。

この論点、1問だけ

知らなければ「わからん」でいい。その場で答えと教科書が出ます。

令和8年4月公表 問22(A)
硫黄分は、JISによる重油分類の主要な要素であり、3種(C重油)1号で質量パーセントで5%以下とされている。
教科書ではこう
重油に含まれる成分の影響。
硫黄分=低温腐食の原因。JISの重油分類の主要な要素は「動粘度」であって硫黄分ではない(硫黄分は品質規格の一項目)。
水分=多いと熱損失、いきづき燃焼、貯蔵中のスラッジ形成の原因。
残留炭素分=多いほどばいじん量が増加する。
灰分=伝熱面に付着して伝熱を妨げ、高温腐食の原因になる(良好にするのは逆)。
まちがえやすいところ分類の主要要素を「硫黄分」にする。灰分を「伝熱を良好にする」と逆にする。
この記述は誤り。1種・2種・3種を分けているのは動粘度。硫黄分は品質規格の一項目にすぎない。
資料:この内容の出題を全部読む(4回分の全文・正誤・解説)

4 回出題(正しい記述 2/誤りの記述 2)。問題文・正答は公益財団法人 安全衛生技術試験協会の公表試験問題より。

この論点は正しい記述と誤りの記述の両方が出題されています。2つを見比べると、どこを取り違えやすいのかがはっきりします。

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