二級ボイラー

二級ボイラー技士 / 論点

燃料の分析及び性質

燃料の分析及び性質とは、発熱量(水蒸気の潜熱を含む高発熱量と含まない低発熱量)、引火点(火を近づけて燃え始める最低温度)、着火点(自然に燃え始める最低温度)など燃料の性質を表す指標のこと。

定義・原理から導けます
覚えること
総発熱量(高発熱量)=水蒸気の潜熱を含む。真発熱量(低発熱量)=含まない。差は燃料中の水素及び水分の割合で決まる。
低発熱量=高発熱量−水の「潜熱」(顕熱ではない)。
液体燃料の発熱量の単位は通常 MJ/kg、気体燃料は MJ/m³。
引火点=他から火を近づけたときに燃え始める最低温度。着火点(発火点)=他から点火しないで自然に燃え始める最低温度。この2つの定義の入れ替えが定番。
まちがえやすいところ
「他から点火しないで自然に燃え始める温度」を引火点と呼ばせる(それは着火点)。潜熱を顕熱にする。
確認に使った資料
引火=火を引き寄せる、という語義から説明できる

なぜそうなのか

引火は「火を引き寄せる」と書く。他から火を近づけて燃え始める温度が引火点。着火は火が付くこと。火を近づけなくても自分で燃え始める温度が着火点(発火点)。字のとおりに読めば、この2つの入れ替えには引っかからない。高発熱量と低発熱量の差が水蒸気の潜熱なのは、燃えると水素分が水になり、その水が蒸気のまま煙突から出ていくため。蒸発に使われた熱は取り出せないので、実際に使えるのは低発熱量のほう。

この論点、1問だけ

知らなければ「わからん」でいい。その場で答えと教科書が出ます。

令和8年4月公表 問21(D)
燃料を空気中で加熱し、他から点火しないで自然に燃え始める最低の温度を、引火点という。
教科書ではこう
総発熱量(高発熱量)=水蒸気の潜熱を含む。真発熱量(低発熱量)=含まない。差は燃料中の水素及び水分の割合で決まる。
低発熱量=高発熱量−水の「潜熱」(顕熱ではない)。
液体燃料の発熱量の単位は通常 MJ/kg、気体燃料は MJ/m³。
引火点=他から火を近づけたときに燃え始める最低温度。着火点(発火点)=他から点火しないで自然に燃え始める最低温度。この2つの定義の入れ替えが定番。
まちがえやすいところ「他から点火しないで自然に燃え始める温度」を引火点と呼ばせる(それは着火点)。潜熱を顕熱にする。
この記述は誤り。「引火」は火を引き寄せる=他から火を近づける話。自然に燃え出すのは着火点。

正しい書き方と並べて読む

この論点には、正しい記述と誤りの記述の両方が出題されています。色の付いた部分が、取り違えやすいところです(出典:安全衛生技術試験協会 公表試験問題)。

✕ 令和7年10月公表 問21(1)=誤り
燃料を空気中で加熱し、他から点火しないで自然に燃え始める最低の温度を着火温度という。着火温度は、燃料が加熱されて酸化反応によって発生する熱量と、外気に放散される熱量との合計によって決まる。
○ 令和7年10月公表 問21(2)=正しい
燃料を空気中で加熱し、他から点火しないで自然に燃え始める最低の温度を着火温度という。着火温度は、燃料が加熱されて酸化反応によって発生する熱量と、外気に放散される熱量との平衡によって決まる。
✕ 令和7年10月公表 問21(4)=誤り
燃料を空気中で加熱し、他から点火しないで自然に燃え始める最低の温度を引火点という。引火点は、燃料が加熱されて酸化反応によって発生する熱量と、外気に放散される熱量との平衡によって決まる。
○ 令和7年10月公表 問21(2)=正しい
燃料を空気中で加熱し、他から点火しないで自然に燃え始める最低の温度を着火温度という。着火温度は、燃料が加熱されて酸化反応によって発生する熱量と、外気に放散される熱量との平衡によって決まる。
✕ 令和8年4月公表 問21(4)=誤り
燃料を空気中で加熱し、他から点火しないで自然に燃え始める最低の温度を、引火点という。
○ 令和6年10月公表 問21(2)=正しい
燃料を空気中で加熱し、他から点火しないで自然に燃え始める最低の温度を、着火温度という。
資料:この内容の出題を全部読む(9回分の全文・正誤・解説)

9 回出題(正しい記述 4/誤りの記述 5)。問題文・正答は公益財団法人 安全衛生技術試験協会の公表試験問題より。

この論点は正しい記述と誤りの記述の両方が出題されています。2つを見比べると、どこを取り違えやすいのかがはっきりします。

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