二級ボイラー

二級ボイラー技士 / 論点

温水ボイラーの逃がし管と逃がし弁

温水ボイラーの逃がし管・逃がし弁とは、温められて膨張した水の逃げ道のことで、開放形膨張タンクには途中に弁を設けない逃がし管を直結し、密閉形膨張タンクには逃がし弁で圧力を逃がす。

構造規格(告示)で確認済み
覚えること
温水ボイラーの逃がし管は開放形膨張タンクに直結する(水を大気に逃がすため。途中に弁を設けてはならない)。密閉形膨張タンクを使う場合は逃がし弁で圧力を逃がす。
構造規格では水温120度以下は逃がし弁(逃がし管でも可)、120度超は安全弁。
まちがえやすいところ
逃がし管を密閉形膨張タンクにつなぐとする。120度の境目をずらす。
確認に使った資料
ボイラー構造規格 第65条(120度の区分)。膨張タンクの対応は教本知識

なぜそうなのか

逃がし管と逃がし弁は、どちらも膨張した水の逃げ道。水は温まると膨らむので、閉じ込めたままだと圧力が上がって壊れる。開放形膨張タンクは大気に開いているので、逃がし管で直結すれば水がそのまま逃げられる。この管の途中に弁を設けてはならないのは、閉められたら逃げ道が消えてしまうから。密閉形タンクには逃げ場が無いので、代わりに逃がし弁で圧力を抜く。構造規格は水温120度以下と120度超で道具を分けていて、120度超では安全弁になる。

この論点、1問だけ

知らなければ「わからん」でいい。その場で答えと教科書が出ます。

令和8年4月公表 問8(3)
温水ボイラーの逃がし管は、ボイラー水の膨張分を逃がすためのもので、高所に設けた密閉形膨張タンクに直結させる。
教科書ではこう
温水ボイラーの逃がし管は開放形膨張タンクに直結する(水を大気に逃がすため。途中に弁を設けてはならない)。密閉形膨張タンクを使う場合は逃がし弁で圧力を逃がす。
構造規格では水温120度以下は逃がし弁(逃がし管でも可)、120度超は安全弁。
まちがえやすいところ逃がし管を密閉形膨張タンクにつなぐとする。120度の境目をずらす。
この記述は誤り。逃がし管は水を大気側へ逃がすためのもの。つなぐ相手は開放形膨張タンク。密閉形のときは逃がし弁を使う。

根拠となる条文

法令の条文は著作権の対象外なので、全文をそのまま載せています。

ボイラー及び圧力容器安全規則 第65条(附属品の管理)— 条文全文
(附属品の管理)
第六十五条
事業者は、第一種圧力容器の安全弁その他の附属品の管理について、次の事項を行なわなければならない。
一
安全弁は、最高使用圧力以下で作動するように調整すること。
二
圧力計は、使用中その機能を害するような振動を受けることがないようにし、かつ、その内部が凍結し、又は八十度以上の温度にならない措置を講ずること。
三
圧力計の目もりには、当該第一種圧力容器の最高使用圧力を示す位置に、見やすい表示をすること。
2
前項第一号の規定にかかわらず、事業者は、安全弁が二個以上ある場合において、一個の安全弁を最高使用圧力以下で作動するように調整したときは、他の安全弁を最高使用圧力の三パーセント増以下で作動するように調整することができる。
資料:この内容の出題を全部読む(4回分の全文・正誤・解説)

4 回出題(正しい記述 2/誤りの記述 2)。問題文・正答は公益財団法人 安全衛生技術試験協会の公表試験問題より。

この論点は正しい記述と誤りの記述の両方が出題されています。2つを見比べると、どこを取り違えやすいのかがはっきりします。

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