二級ボイラー

二級ボイラー技士 / 論点

キャリオーバの影響

キャリオーバとは、ボイラー水が蒸気に混じって運び出される現象のことで、蒸気の純度低下、水面計の水位が読みにくくなる揺動、ウォータハンマ、過熱器の汚れと蒸気温度の低下、水位制御装置の誤認などを起こす。

定義・原理から導けます
覚えること
キャリオーバ=ボイラー水が蒸気に混じって運び出されること。
影響:蒸気の純度を低下させる/ボイラー水全体が著しく揺動し、水面計の水位が確認しにくくなる/ウォータハンマが起こる/ボイラー水が過熱器に入ると蒸気温度が「下がり」、過熱器を汚す(上昇して破損ではない)/水位制御装置が「水位が上がった」と誤認して、実際の水位を「低水位」にしてしまう。
まちがえやすいところ
過熱器での蒸気温度を「上昇」にする。水位制御装置の誤認の向きを逆にする(下がったと誤認して高水位にする)。
確認に使った資料
水が混じれば温度は下がる、という物理から説明できる

なぜそうなのか

水が蒸気に混じって運び出される——起きていることはこれだけで、影響は全部ここから出てくる。水が混じれば温度は下がるので、過熱器に入った蒸気の温度は上がらず下がる。水位制御装置が誤るのも同じ筋で、装置は水面の位置を見ているが、水が激しく揺れて見かけの水位が高くなるため「足りている」と判断し、給水を絞る。その結果、本当の水位のほうは下がって低水位になる。

この論点、1問だけ

知らなければ「わからん」でいい。その場で答えと教科書が出ます。

令和8年4月公表 問14(A)
蒸気の純度を低下させる。
教科書ではこう
キャリオーバ=ボイラー水が蒸気に混じって運び出されること。
影響:蒸気の純度を低下させる/ボイラー水全体が著しく揺動し、水面計の水位が確認しにくくなる/ウォータハンマが起こる/ボイラー水が過熱器に入ると蒸気温度が「下がり」、過熱器を汚す(上昇して破損ではない)/水位制御装置が「水位が上がった」と誤認して、実際の水位を「低水位」にしてしまう。
まちがえやすいところ過熱器での蒸気温度を「上昇」にする。水位制御装置の誤認の向きを逆にする(下がったと誤認して高水位にする)。
この記述は正しい。蒸気に水やその中の不純物が混じるのだから、純度は落ちる。
資料:この内容の出題を全部読む(4回分の全文・正誤・解説)

4 回出題(正しい記述 2/誤りの記述 2)。問題文・正答は公益財団法人 安全衛生技術試験協会の公表試験問題より。

この論点は正しい記述と誤りの記述の両方が出題されています。2つを見比べると、どこを取り違えやすいのかがはっきりします。

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