令和8年4月公表 問13 (1) — 誤りの記述有機溶剤は、一般に揮発性が高く、その蒸気は空気より軽い。
有機溶剤の蒸気は空気より重く、床近くや底にたまる。ピットやタンクの底が危ないのはこのため。
令和8年4月公表 問13 (2) — 誤りの記述有機溶剤は、脂溶性が低いため、脂肪の多い脳などには入りにくい。
有機溶剤は脂に溶けやすい。だから脂肪の多い脳に入りやすく、神経症状が出やすい。
令和7年10月 問16(1)では「脂溶性があり、脂肪の多い脳などに入りやすい」が正しい記述として出題されている。
令和8年4月公表 問13 (3) — 誤りの記述メタノールによる障害として顕著なものには、網膜の微細動脈瘤をりゅう伴う脳血管障害がある。
メタノールといえば目(視神経障害・失明)。網膜細動脈瘤+脳血管障害は二硫化炭素の持ちネタで、席が入れ替えられている。
令和8年4月公表 問13 (4) — 正しい記述二硫化炭素は、精神障害や意識障害を起こすことがある。
二硫化炭素は神経毒性が強く、精神障害・意識障害のほか網膜細動脈瘤を伴う脳血管障害も知られる。
令和8年4月公表 問13 (5) — 誤りの記述N,N-ジメチルホルムアミドによる障害として顕著なものには、視力低下を伴う視神経障害がある。
DMFといえば肝臓。視神経障害はメタノールの持ちネタで、これも席の入れ替え。
令和7年10月公表 問16 (1) — 正しい記述脂溶性があり、脂肪の多い脳などに入りやすい。
有機溶剤は脂に溶けやすい。だから脂肪の多い脳に届きやすく、神経症状につながる。
令和8年4月 問13(2)では「脂溶性が低いため脳に入りにくい」と逆にされて誤りとされている。
令和7年10月公表 問16 (2) — 正しい記述呼吸器の症状には、咳せき、上気道の炎症などがある。
蒸気を吸い込む物質なので、入口の気道がまず荒れる。
令和7年10月公表 問16 (3) — 正しい記述低濃度の繰り返しばく露による慢性中毒では、めまい、不眠などの不定愁訴がみられる。
薄くても浴び続ければ、めまい・不眠・だるさのようなはっきりしない不調がたまってくる。
令和7年10月公表 問16 (4) — 誤りの記述皮膚や粘膜に対する症状には、黒皮症、鼻中隔穿孔せんなどがある。
有機溶剤は皮膚の脂を奪って角化・亀裂を起こす。黒皮症は砒素、鼻中隔穿孔はクロムの持ちネタで、別の物質の症状が差し込まれている。
令和7年10月公表 問16 (5) — 正しい記述肝機能障害や腎機能障害を起こすものがある。
解毒と排出を受け持つ肝臓・腎臓は、化学物質の通り道。ダメージも受けやすい。