クレーン・デリック運転士(クレーン限定) / 論点
摩擦力
摩擦力とは、接触面で運動を妨げる向きに働く力のことで、摩擦係数×垂直力で決まり、接触面積には関係しない。
定義・原理から導けます
覚えること
摩擦力 F=摩擦係数 μ × 垂直力 N。接触面積には関係しない。動き出す直前の静止摩擦力が最大で、動き出したあとの動摩擦力はそれより小さい。
まちがえやすいところ
「接触面積が大きいほど摩擦力が大きい」とする(定番)/静摩擦と動摩擦の大小を逆にする。
なぜそうなのか
面積が効かないのは直感に反するが、広くすると単位面積あたりの押し付けが弱まって相殺される。「接触面積が大きいほど摩擦力が大きい」が定番の誤り。動き出す直前の静止摩擦力が最大で、動き出すと小さくなる——重い家具は動かし始めが一番重い、という体感どおり。
この論点、1問だけ
知らなければ「わからん」でいい。その場で答えと教科書が出ます。
令和8年4月公表 問36(4)
静止摩擦係数をμ、物体の接触面に作用する垂直力をNとすれば、最大静止摩擦力Fは、F=μ/Nで求められる。
教科書ではこう
摩擦力 F=摩擦係数 μ × 垂直力 N。接触面積には関係しない。動き出す直前の静止摩擦力が最大で、動き出したあとの動摩擦力はそれより小さい。
まちがえやすいところ「接触面積が大きいほど摩擦力が大きい」とする(定番)/静摩擦と動摩擦の大小を逆にする。
この記述は誤り。摩擦力は摩擦係数×垂直力。割るのではなく掛ける。
正しい書き方と並べて読む
この論点には、正しい記述と誤りの記述の両方が出題されています。色の付いた部分が、取り違えやすいところです(出典:安全衛生技術試験協会 公表試験問題)。
✕ 令和8年4月公表 問36(4)=誤り
静止摩擦係数をμ、物体の接触面に作用する垂直力をNとすれば、最大静止摩擦力Fは、F=μ/Nで求められる。
○ 令和7年4月公表 問36(5)=正しい
静止摩擦係数をμ、物体の接触面に作用する垂直力をNとすれば、最大静止摩擦力Fは、F=μ×Nで求められる。
✕ 令和7年4月公表 問36(1)=誤り
円柱状の物体を動かす場合、転がり摩擦力は滑り摩擦力に比べると大きい。
○ 令和8年4月公表 問36(5)=正しい
円柱状の物体を動かす場合、転がり摩擦力は滑り摩擦力に比べると小さい。
資料:この内容の出題を全部読む(5回分の全文・正誤・解説)
5 回出題(正しい記述 4/誤りの記述 1)。問題文・正答は公益財団法人 安全衛生技術試験協会の公表試験問題より。
この論点は正しい記述と誤りの記述の両方が出題されています。2つを見比べると、どこを取り違えやすいのかがはっきりします。
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