クレーン・デリック運転士(クレーン限定) / 論点
電気機器の故障の原因
過電流継電器とは、電流が流れすぎたときに回路を遮断して機器を守る装置のこと。
定義・原理から導けます
覚えること
過電流継電器が作動するのは電流が流れすぎたとき。断線は原因にならない(断線すれば電流は流れない)。電動機がうなるが起動しない→負荷過大。起動後に回転数が上がらない→電源の電圧降下。集電装置の火花が激しい→集電子の摩耗。全く起動しない→配線の端子外れ。
まちがえやすいところ
過電流継電器の原因に「断線」を挙げる(因果が逆)。
なぜそうなのか
働く条件は電流が多すぎること。断線すれば電流は流れなくなるので、断線が過電流継電器を作動させることはない——原因と結果が逆になっている選択肢は、「その故障で電流は増えるか減るか」を考えれば切れる。うなるが起動しない=負荷過大、回転が上がらない=電圧降下、と症状も電流の理屈で結べる。
この論点、1問だけ
知らなければ「わからん」でいい。その場で答えと教科書が出ます。
令和8年4月公表 問29(5)
過電流継電器が作動する場合の原因の一つとして、電動機の回路が断線していることがあげられる。
教科書ではこう
過電流継電器が作動するのは電流が流れすぎたとき。断線は原因にならない(断線すれば電流は流れない)。電動機がうなるが起動しない→負荷過大。起動後に回転数が上がらない→電源の電圧降下。集電装置の火花が激しい→集電子の摩耗。全く起動しない→配線の端子外れ。
まちがえやすいところ過電流継電器の原因に「断線」を挙げる(因果が逆)。
この記述は誤り。断線すれば電流は流れなくなる。過電流継電器は電流が流れすぎたときに働くので、因果が逆。
正しい書き方と並べて読む
この論点には、正しい記述と誤りの記述の両方が出題されています。色の付いた部分が、取り違えやすいところです(出典:安全衛生技術試験協会 公表試験問題)。
✕ 令和8年4月公表 問29(5)=誤り
過電流継電器が作動する場合の原因の一つとして、電動機の回路が断線していることがあげられる。
○ 令和8年4月公表 問29(3)=正しい
集電装置の火花が激しい場合の原因の一つとして、集電子が摩耗していることがあげられる。
✕ 令和5年10月公表 問29(2)=誤り
過電流継電器が作動する場合の原因の一つとして、電動機の回路が断線していることが挙げられる。
○ 令和6年4月公表 問28(3)=正しい
過電流継電器が作動する場合の原因の一つとして、回路が短絡していることが挙げられる。
✕ 令和7年10月公表 問28(2)=誤り
過電流継電器が作動する場合の原因の一つとして、電動機の回路が断線していることがあげられる。
○ 令和6年4月公表 問28(3)=正しい
過電流継電器が作動する場合の原因の一つとして、回路が短絡していることが挙げられる。
資料:この内容の出題を全部読む(10回分の全文・正誤・解説)
10 回出題(正しい記述 8/誤りの記述 2)。問題文・正答は公益財団法人 安全衛生技術試験協会の公表試験問題より。
この論点は正しい記述と誤りの記述の両方が出題されています。2つを見比べると、どこを取り違えやすいのかがはっきりします。
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