クレーン限定

クレーン・デリック運転士(クレーン限定) / 論点

感電及びその防止

感電及びその防止とは、人体に電流が流れて起こる傷害と、その危険を電流の大きさと通電時間の積で評価する考え方(50mA・s程度が安全限界)、そして接地や充電部への接触防止による対策のこと。

条文・公的資料で確認済み
覚えること
感電の影響は、電流の大きさ・通電時間・電流の種類・体質などで変わる。
電気によるやけどには、アークなどの高熱による熱傷のほか、電流通過に伴うジュール熱による皮膚・内部組織の傷害がある。
危険を電流と時間の積で評価する基準では、50「ミリ」アンペア(0.05A)で1秒程度が安全限界とされる。50Aは桁が3つ違う(人が死ぬ領域)。
⚠ 走行レールが接地されていても、クレーンガーダ上で走行トロリ線の充電部に触れれば感電する。接地は感電を防ぐ保証にはならない(人体を通って地面へ電流が流れる)。
接地抵抗は小さいほど良いので、接地線は十分な太さのものを使う。
まちがえやすいところ
50ミリアンペアを「50アンペア」にする(単位を1つ飛ばす型)/接地されていれば触れても感電しない、と安全側に言い切る。
確認に使った資料
厚生労働省「職場のあんぜんサイト」用語集(ケッペンの提唱した50mA・s、日本では30mA・sを基本に漏電対策)で数値を確認(2026-09-19)。接地・トロリ線の記述は教本の一般知識

なぜそうなのか

感電の重さは「どれだけの電流が、どれだけの時間」体を流れたかで決まる。ケッペンの基準では50mA×1秒程度が安全限界(日本の漏電対策はさらに厳しい30mA・sを基本)。誤りの選択肢は「50A」と桁を3つ変えてくる——50Aは人が死ぬ領域。走行レールが接地されていても、ガーダ上でトロリ線の充電部に触れれば人体を通って地面へ電流が流れるので感電する。接地は感電を防ぐ保証ではない。接地抵抗は小さいほどよいので接地線は十分な太さで。電気によるやけどはアークの高熱によるものと、電流通過のジュール熱によるものの2種類。

この論点、1問だけ

知らなければ「わからん」でいい。その場で答えと教科書が出ます。

令和7年10月公表 問30(C)
感電による危険を電流と時間の積によって評価する基準によれば、一般に、50Aの電流が人体を流れた場合、安全率を考慮して1秒以内の通電時間が安全限界とされている。
教科書ではこう
感電の影響は、電流の大きさ・通電時間・電流の種類・体質などで変わる。
電気によるやけどには、アークなどの高熱による熱傷のほか、電流通過に伴うジュール熱による皮膚・内部組織の傷害がある。
危険を電流と時間の積で評価する基準では、50「ミリ」アンペア(0.05A)で1秒程度が安全限界とされる。50Aは桁が3つ違う(人が死ぬ領域)。
⚠ 走行レールが接地されていても、クレーンガーダ上で走行トロリ線の充電部に触れれば感電する。接地は感電を防ぐ保証にはならない(人体を通って地面へ電流が流れる)。
接地抵抗は小さいほど良いので、接地線は十分な太さのものを使う。
まちがえやすいところ50ミリアンペアを「50アンペア」にする(単位を1つ飛ばす型)/接地されていれば触れても感電しない、と安全側に言い切る。
この記述は誤り。50Aは人が即死する大きさ。安全限界として語られるのは50ミリアンペア。単位が3桁ずれている。
資料:この内容の出題を全部読む(5回分の全文・正誤・解説)

5 回出題(正しい記述 3/誤りの記述 2)。問題文・正答は公益財団法人 安全衛生技術試験協会の公表試験問題より。

この論点は正しい記述と誤りの記述の両方が出題されています。2つを見比べると、どこを取り違えやすいのかがはっきりします。

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