一級ボイラー

一級ボイラー技士 / 論点

液体燃料の供給装置

液体燃料の供給装置とは、サービスタンクから噴燃ポンプで昇圧し、主油加熱器で噴霧に適した粘度まで温め、ストレーナを通してバーナへ送る一連の装置のことで、ポンプの吐出し圧力の過昇は逃がし弁で防ぐ。

定義・原理から導けます
覚えること
サービスタンク=各燃焼設備に燃料油を円滑に供給する油だめ。
噴燃ポンプ=バーナ噴射に必要な圧力まで昇圧する。ギアポンプ又はスクリューポンプ。吐出し圧力の過昇を防ぐには、吐出し側と吸込み側の間に「逃がし弁(安全弁)」を設ける(逆止め弁ではない)。
主油加熱器=噴燃ポンプの吐出し側。噴霧に適した粘度まで加熱。
吐出し側ストレーナ=流量計・調節弁・遮断弁の目詰まりを防ぐ。
まちがえやすいところ
圧力の過昇防止装置を「逆止め弁」にする(逆止め弁は逆流を防ぐもので、圧力は逃がせない)。
確認に使った資料
逆止め弁の働き(逆流防止)から説明できる

なぜそうなのか

圧力の過昇を防げるのは逃がし弁(安全弁)。圧力が上がったら開いて吸込み側へ逃がす。逆止め弁は逆流を防ぐ弁で、行き止まりを作ることはできても圧力を逃がすことはできない——弁の名前と仕事を対応させれば、すり替えに気づける。主油加熱器が噴燃ポンプの吐出し側にあるのは、加熱で粘度を下げるのは噴霧のためであって、ポンプで送るためではないから。

この論点、1問だけ

知らなければ「わからん」でいい。その場で答えと教科書が出ます。

令和8年4月公表 問25(A)
移送ポンプは、燃料油をバーナから噴射するときに必要な圧力まで昇圧して供給するもので、ギアポンプ又はスクリューポンプが多く用いられる。
教科書ではこう
サービスタンク=各燃焼設備に燃料油を円滑に供給する油だめ。
噴燃ポンプ=バーナ噴射に必要な圧力まで昇圧する。ギアポンプ又はスクリューポンプ。吐出し圧力の過昇を防ぐには、吐出し側と吸込み側の間に「逃がし弁(安全弁)」を設ける(逆止め弁ではない)。
主油加熱器=噴燃ポンプの吐出し側。噴霧に適した粘度まで加熱。
吐出し側ストレーナ=流量計・調節弁・遮断弁の目詰まりを防ぐ。
まちがえやすいところ圧力の過昇防止装置を「逆止め弁」にする(逆止め弁は逆流を防ぐもので、圧力は逃がせない)。
この記述は誤り。バーナ用に昇圧するのは噴燃ポンプ。移送ポンプは貯蔵タンクからサービスタンクへ運ぶだけ。

正しい書き方と並べて読む

この論点には、正しい記述と誤りの記述の両方が出題されています。色の付いた部分が、取り違えやすいところです(出典:安全衛生技術試験協会 公表試験問題)。

✕ 令和8年4月公表 問25(A)=誤り
移送ポンプは、燃料油をバーナから噴射するときに必要な圧力まで昇圧して供給するもので、ギアポンプ又はスクリューポンプが多く用いられる。
○ 令和7年10月公表 問24(2)=正しい
噴燃ポンプは、燃料油をバーナから噴射するときに必要な圧力まで昇圧して供給するもので、ギアポンプ又はスクリューポンプが多く用いられる。
資料:この内容の出題を全部読む(9回分の全文・正誤・解説)

9 回出題(正しい記述 6/誤りの記述 3)。問題文・正答は公益財団法人 安全衛生技術試験協会の公表試験問題より。

この論点は正しい記述と誤りの記述の両方が出題されています。2つを見比べると、どこを取り違えやすいのかがはっきりします。

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