一級ボイラー

一級ボイラー技士 / 論点

重油の燃焼状態と加熱温度

重油の燃焼状態とは、炎の色・形・煙などから読み取る燃焼の良否のことで、加熱温度や空気量の過不足がそのまま現れる。

公表問題で確認済み
覚えること
重油の加熱温度。高すぎる→バーナ管内で油が気化していきづき燃焼(脈動)、炭化物生成、噴霧不良。低すぎる→霧化不良、すすの発生、いきづき燃焼にはならない。
燃焼用空気量が少ない→炎は暗赤色、煙が出て炉内の見通しがきかない。多すぎる→炎は白色で短くなり、炉内が明るい。
通風が強すぎる→火炎中に火花が生じやすい(弱すぎるではない)。
まちがえやすいところ
加熱温度の高すぎ/低すぎの症状を入れ替える。通風の強すぎ/弱すぎを逆にする。
確認に使った資料
加熱温度過昇・空気量不足時の炎・いきづきの原因・黒煙の原因は公表問題の正しい選択肢で確定。「低すぎるといきづき」「通風が弱すぎると火花」「かまなり=高周波」「すすの二次燃焼=バックファイア」は誤り選択肢

なぜそうなのか

症状と原因の対応で覚える——暗赤色で見通しがきかない=空気不足、白く短い炎=空気過剰、火花が飛ぶ=通風が強すぎ(弱すぎ版は誤り選択肢)、炎が脈打つ(いきづき)=油圧・油温の変動やダンパのハンチング。かまなりは低周波のうなり(高周波版は誤り選択肢)、すすが煙道で燃えるのは二次燃焼であってバックファイア(逆火)ではない——名前のすり替えが定番の出題。

この論点、1問だけ

知らなければ「わからん」でいい。その場で答えと教科書が出ます。

令和8年4月公表 問24(A)
粘度の高い重油の加熱温度が低すぎると、噴霧状態にむらができ、いきづき燃焼となる。
教科書ではこう
重油の加熱温度。高すぎる→バーナ管内で油が気化していきづき燃焼(脈動)、炭化物生成、噴霧不良。低すぎる→霧化不良、すすの発生、いきづき燃焼にはならない。
燃焼用空気量が少ない→炎は暗赤色、煙が出て炉内の見通しがきかない。多すぎる→炎は白色で短くなり、炉内が明るい。
通風が強すぎる→火炎中に火花が生じやすい(弱すぎるではない)。
まちがえやすいところ加熱温度の高すぎ/低すぎの症状を入れ替える。通風の強すぎ/弱すぎを逆にする。
この記述は誤り。いきづき燃焼はバーナ管内で油が気化する=加熱温度が高すぎるときの症状。高低が逆。

正しい書き方と並べて読む

この論点には、正しい記述と誤りの記述の両方が出題されています。色の付いた部分が、取り違えやすいところです(出典:安全衛生技術試験協会 公表試験問題)。

✕ 令和8年4月公表 問24(A)=誤り
粘度の高い重油の加熱温度が低すぎると、噴霧状態にむらができ、いきづき燃焼となる。
○ 令和8年4月公表 問24(B)=正しい
粘度の高い重油の加熱温度が高すぎると、炭化物生成の原因となる。
✕ 令和7年10月公表 問13(3)=誤り
燃焼中に、燃焼室又は煙道内で連続的な高周波数のうなりを発する現象を「かまなり」という。
○ 令和6年4月公表 問13(2)=正しい
燃焼中に、燃焼室又は煙道内で連続的な低周波のうなりを発する現象を「かまなり」という。
✕ 令和7年10月公表 問13(4)=誤り
不完全燃焼による未燃ガスやすすが、燃焼室以外の燃焼ガス通路で燃焼することがあり、これを二次燃焼といい、特に未燃のすすによるものをバックファイアという。
○ 令和7年4月公表 問13(1)=正しい
不完全燃焼による未燃ガスやすすが、燃焼室以外の燃焼ガス通路で燃焼することがあり、これを二次燃焼という。
✕ 令和7年4月公表 問13(2)=誤り
燃焼中に、燃焼室又は煙道内で連続的な高周波のうなりを発する現象を「かまなり」という。
○ 令和6年4月公表 問13(2)=正しい
燃焼中に、燃焼室又は煙道内で連続的な低周波のうなりを発する現象を「かまなり」という。
✕ 令和8年4月公表 問24(4)=誤り
通風が弱すぎる場合は、火炎中に火花が生じやすい。
○ 令和6年4月公表 問24(5)=正しい
通風が強すぎる場合は、火炎に火花が生じやすい燃焼となる。
資料:この内容の出題を全部読む(8回分の全文・正誤・解説)

8 回出題(正しい記述 4/誤りの記述 4)。問題文・正答は公益財団法人 安全衛生技術試験協会の公表試験問題より。

この論点は正しい記述と誤りの記述の両方が出題されています。2つを見比べると、どこを取り違えやすいのかがはっきりします。

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