一級ボイラー

一級ボイラー技士 / 論点

液体燃料の性質

重油の性質とは、動粘度による1種(A重油)〜3種(C重油)の分類、引火点100℃前後・着火点250〜400℃程度、C/H比が大きいほどすすが出やすい、といった燃料としての特徴のこと。

公表問題で確認済み
覚えること
重油はJISで動粘度により1種(A重油)・2種(B重油)・3種(C重油)に分類される(引火点ではない)。
比重=ある体積の試料の質量と同体積の水の質量との比。C/H比が大きい重油ほどすすを生じやすい。
重油の引火点は60〜150℃程度、着火点は250〜400℃程度。密度は粘度・引火点・C/H比・残留炭素分・硫黄分・窒素分と互いに関連している。
まちがえやすいところ
分類の基準を「引火点」にする/C/H比の大小とすすの関係を逆にする/引火点と着火点の数値をずらす。
確認に使った資料
C/H比が大きいほどすす・引火点100℃前後・密度との関連は公表問題の正しい選択肢で確定。「JISは引火点で分類」は誤り選択肢(動粘度による分類は教本由来)

なぜそうなのか

C/H比は炭素の割合——すす(遊離炭素)の材料が多いほど、すすが出やすいのは当然の向き。公式は「小さいほどすすが出やすい」版を2回、誤り選択肢にしている。引火点はおよそ100℃前後。「250℃程度」と書いた版は着火点の数字を引火点に移した誤り選択肢。密度が大きい重油ほど粘く、難燃性——性質はみな density を軸につながっている。

この論点、1問だけ

知らなければ「わからん」でいい。その場で答えと教科書が出ます。

令和8年4月公表 問21(2)
質量比は、ある体積の試料の質量と、それと同体積の水の質量との比であり、試料及び水の密度条件を示す記号を付して表す。
教科書ではこう
重油はJISで動粘度により1種(A重油)・2種(B重油)・3種(C重油)に分類される(引火点ではない)。
比重=ある体積の試料の質量と同体積の水の質量との比。C/H比が大きい重油ほどすすを生じやすい。
重油の引火点は60〜150℃程度、着火点は250〜400℃程度。密度は粘度・引火点・C/H比・残留炭素分・硫黄分・窒素分と互いに関連している。
まちがえやすいところ分類の基準を「引火点」にする/C/H比の大小とすすの関係を逆にする/引火点と着火点の数値をずらす。
この記述は誤り。同体積の水との質量の比は「比重」。質量比という別の言葉になっている。

正しい書き方と並べて読む

この論点には、正しい記述と誤りの記述の両方が出題されています。色の付いた部分が、取り違えやすいところです(出典:安全衛生技術試験協会 公表試験問題)。

✕ 令和7年10月公表 問21(1)=誤り
重油は、密度が大きいものほど動粘度は小さいが、単位質量当たりの発熱量は大きい。
○ 令和5年10月公表 問21(1)=正しい
重油は、一般に、密度が大きいものほど動粘度が高く、単位質量当たりの発熱量は小さい。
✕ 令和7年10月公表 問21(2)=誤り
質量比は、ある体積の試料の質量と、それと同体積の水の質量との比であり、試料及び水の密度条件を示す記号を付して表す。
○ 令和5年10月公表 問21(2)=正しい
質量比は、ある体積の試料の質量と、それと同体積の水の質量との比であり、試料及び水の温度条件を示す記号を付して表す。
✕ 令和7年10月公表 問21(3)=誤り
燃料中の炭素・水素の質量比(C/H比)は、燃焼性を示す指標の一つで、この値が小さい重油ほど、すすを生じやすい。
○ 令和7年4月公表 問21(4)=正しい
燃料中の炭素、水素の質量比(C/H比)は、燃焼性を示す指標の一つで、この値が大きい重油ほど、すすを生じやすい。
✕ 令和5年10月公表 問21(4)=誤り
重油の実際の引火点は、250℃程度で、着火点は350~500℃程度である。
○ 令和7年4月公表 問21(5)=正しい
重油の実際の引火点は100℃前後で、着火点は250~400℃程度である。
✕ 令和8年4月公表 問21(3)=誤り
燃料中の炭素・水素の質量比(C/H比)は、燃焼性を示す指標の一つで、この値が小さい重油ほど、すすを生じやすい。
○ 令和7年4月公表 問21(4)=正しい
燃料中の炭素、水素の質量比(C/H比)は、燃焼性を示す指標の一つで、この値が大きい重油ほど、すすを生じやすい。
✕ 令和8年4月公表 問21(4)=誤り
重油の実際の引火点は250℃程度で、着火点は350〜500℃程度である。
○ 令和7年4月公表 問21(5)=正しい
重油の実際の引火点は100℃前後で、着火点は250~400℃程度である。
資料:この内容の出題を全部読む(10回分の全文・正誤・解説)

10 回出題(正しい記述 2/誤りの記述 8)。問題文・正答は公益財団法人 安全衛生技術試験協会の公表試験問題より。

この論点は正しい記述と誤りの記述の両方が出題されています。2つを見比べると、どこを取り違えやすいのかがはっきりします。

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