一級ボイラー

一級ボイラー技士 / 論点

ステー(管ステー・ステーボルト)

ステーとは、ボイラーの平板部を補強する部材のことで、管板を補強しつつ伝熱管の役目も果たす管ステーと、接近した平板どうしをつなぐステーボルトがあり、炉筒と鏡板の間のブリージングスペースには設けてはならない。

定義・原理から導けます
覚えること
管ステー=煙管より肉厚の鋼管を管板に溶接又はねじ込みで取り付ける。管板の補強に加えて伝熱管の役割も果たす。
ステーボルト=機関車形ボイラーの内火室板と外火室板のように、接近している平板の補強に使う。
⚠ ブリージングスペース(炉筒と鏡板の間の伸縮を吸収する部分)には、ステーを設けてはならない。設けると伸縮できなくなり、かえって熱応力で壊れる。
まちがえやすいところ
ブリージングスペースに「ステーを設けて熱応力を緩和する」と書く(設けてはいけない)。
確認に使った資料
伸縮を吸収する場所を固定したら意味が無い、という理屈で説明できる

なぜそうなのか

ステーは平板を固定して補強する部材。ブリージングスペースは炉筒の伸縮を鏡板のたわみで逃がすための場所。固定する部材を、動いて逃がすための場所に付けたら、逃げ場を失った熱応力がそこに集中して割れる——役割が正反対だから共存できない、と考えれば「ステーで熱応力を緩和」が誤りだと導ける。管ステーが煙管より肉厚なのは、補強という余分な仕事を背負うぶん強くしてあるため。

この論点、1問だけ

知らなければ「わからん」でいい。その場で答えと教科書が出ます。

令和7年10月公表 問6(D)
炉筒煙管ボイラーの炉筒と鏡板の間のブリージングスペースには、ステーを設けて炉筒に生じる熱応力を緩和する。
教科書ではこう
管ステー=煙管より肉厚の鋼管を管板に溶接又はねじ込みで取り付ける。管板の補強に加えて伝熱管の役割も果たす。
ステーボルト=機関車形ボイラーの内火室板と外火室板のように、接近している平板の補強に使う。
⚠ ブリージングスペース(炉筒と鏡板の間の伸縮を吸収する部分)には、ステーを設けてはならない。設けると伸縮できなくなり、かえって熱応力で壊れる。
まちがえやすいところブリージングスペースに「ステーを設けて熱応力を緩和する」と書く(設けてはいけない)。
この記述は誤り。ブリージングスペースは伸び縮みして熱応力を逃がす場所。ステーで固定したら伸縮できず、かえって壊れる。
資料:この内容の出題を全部読む(4回分の全文・正誤・解説)

4 回出題(正しい記述 3/誤りの記述 1)。問題文・正答は公益財団法人 安全衛生技術試験協会の公表試験問題より。

この論点は正しい記述と誤りの記述の両方が出題されています。2つを見比べると、どこを取り違えやすいのかがはっきりします。

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