一級ボイラー技士 / 論点
送気開始時及び運転中の取扱い
送気開始時及び運転中の取扱いとは、蒸気を送り出して圧力が下がるのを燃焼量で補い、主蒸気弁は徐々に開いて全開後に少し戻し、運転中は2個の水面計の水位を対比して差があれば機能試験を行うという運転の要領のこと。
定義・原理から導けます
覚えること
送気開始時はボイラーの圧力が「下がる」(蒸気を送り出すため)。圧力計を見ながら燃焼量を増やして圧力を保つ。
主蒸気弁は徐々に開き、全開になったら必ず少し戻す(弁が固着しないように)。
運転中は2個の水面計の水位を対比し、差異があれば機能試験。給水圧力とボイラー圧力の差が増えてきたら給水管路の詰まりを疑う。
まちがえやすいところ
送気開始時に圧力が「上昇する」とする(実際は下がる)。
確認に使った資料
蒸気を送り出せば圧力は下がる、という物理から説明できる
なぜそうなのか
蒸気を送り出せば、閉じ込めていた圧力は下がる。風船の口を開けたのと同じで、「送気開始で圧力上昇」はありえない。だから送気開始時の仕事は、圧力計を見ながら燃焼量を増やして下がりを支えること。主蒸気弁を全開から必ず少し戻すのは、全開のまま熱で膨張すると弁が固着して、いざというとき閉められなくなるから。
この論点、1問だけ
知らなければ「わからん」でいい。その場で答えと教科書が出ます。
令和7年10月公表 問12(5)
送気開始時は、ボイラーの圧力が上昇するので、圧力計を見ながら燃焼量を調節する。
教科書ではこう
送気開始時はボイラーの圧力が「下がる」(蒸気を送り出すため)。圧力計を見ながら燃焼量を増やして圧力を保つ。
主蒸気弁は徐々に開き、全開になったら必ず少し戻す(弁が固着しないように)。
運転中は2個の水面計の水位を対比し、差異があれば機能試験。給水圧力とボイラー圧力の差が増えてきたら給水管路の詰まりを疑う。
まちがえやすいところ送気開始時に圧力が「上昇する」とする(実際は下がる)。
この記述は誤り。ためていた蒸気を送り出すのだから、圧力は下がる。上がるはずがない。
正しい書き方と並べて読む
この論点には、正しい記述と誤りの記述の両方が出題されています。色の付いた部分が、取り違えやすいところです(出典:安全衛生技術試験協会 公表試験問題)。
✕ 令和5年10月公表 問12(5)=誤り
給水ポンプ出口側の圧力計により給水圧力を監視し、ボイラーの圧力との差が減少傾向にあるときは、給水管路が詰まっている。
○ 令和7年10月公表 問12(4)=正しい
運転中は、給水ポンプ出口側の圧力計により給水圧力を監視し、日常の運転記録でボイラーの圧力との差が増加気味のときには、給水管路が詰まっていないか調べる。
資料:この内容の出題を全部読む(7回分の全文・正誤・解説)
7 回出題(正しい記述 6/誤りの記述 1)。問題文・正答は公益財団法人 安全衛生技術試験協会の公表試験問題より。
この論点は正しい記述と誤りの記述の両方が出題されています。2つを見比べると、どこを取り違えやすいのかがはっきりします。
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