一級ボイラー

一級ボイラー技士 / 論点

スケール・スラッジ・懸濁物

スケールとは伝熱面に硬く固着する付着物のことで、熱伝導率は軟鋼の20分の1から100分の1程度しかない。

公表問題で確認済み
覚えること
スケール=伝熱面に硬く固着する付着物。熱伝導率は軟鋼の1/20〜1/100で、付くと伝熱面温度が上がる。主成分はカルシウム塩類。硫酸塩類・けい酸塩類は熱分解せず硬く固着して除去しにくい。
スラッジ=カルシウム・マグネシウムの炭酸水素塩が熱分解して生じた炭酸塩・水酸化物・りん酸塩の軟質沈殿物。
懸濁物=水に溶けずに浮遊している固形物(溶解性蒸発残留物が濃縮されたものではない)。
まちがえやすいところ
懸濁物を「溶解性蒸発残留物が濃縮されたもの」とする。スケールとスラッジを入れ替える。
確認に使った資料
スケールの熱伝導率・成分・スラッジの定義は公表問題の正しい選択肢で確定。「懸濁物=溶解性蒸発残留物が濃縮されたもの」は誤り選択肢

なぜそうなのか

スケールは断熱材を伝熱面に貼ったのと同じ——熱が水に渡らず、伝熱面の温度だけが上がる。硫酸塩類・けい酸塩類のスケールは熱分解しないので、硬いまま除去しにくい。スラッジは炭酸水素塩が熱分解してできた軟らかい沈殿物、懸濁物はもともと水に溶けない浮遊物——「溶けていたものが濃縮された」という説明は懸濁物には当てはまらず、公式でも誤り選択肢。

この論点、1問だけ

知らなければ「わからん」でいい。その場で答えと教科書が出ます。

令和8年4月公表 問17(5)
懸濁物は、溶解性蒸発残留物が濃縮されたもので、水中に浮遊し、キャリオーバの原因となる。
教科書ではこう
スケール=伝熱面に硬く固着する付着物。熱伝導率は軟鋼の1/20〜1/100で、付くと伝熱面温度が上がる。主成分はカルシウム塩類。硫酸塩類・けい酸塩類は熱分解せず硬く固着して除去しにくい。
スラッジ=カルシウム・マグネシウムの炭酸水素塩が熱分解して生じた炭酸塩・水酸化物・りん酸塩の軟質沈殿物。
懸濁物=水に溶けずに浮遊している固形物(溶解性蒸発残留物が濃縮されたものではない)。
まちがえやすいところ懸濁物を「溶解性蒸発残留物が濃縮されたもの」とする。スケールとスラッジを入れ替える。
この記述は誤り。懸濁物は「溶けていない」もの。溶解性蒸発残留物が濃縮してできるのはスケールやスラッジのほう。
資料:この内容の出題を全部読む(5回分の全文・正誤・解説)

5 回出題(正しい記述 4/誤りの記述 1)。問題文・正答は公益財団法人 安全衛生技術試験協会の公表試験問題より。

この論点は正しい記述と誤りの記述の両方が出題されています。2つを見比べると、どこを取り違えやすいのかがはっきりします。

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